実際に、夫と寝室を別にすることを望んでいらっしゃる奥さまは非常に多い。理由を聞けば私だって納得する。屁や歯軋りから始まって、寝相の悪さ、寝言、飲酒による悪臭や加齢臭。おまけに温度差、時差……。毎晩、熟睡を妨げられる妻はたまったものではない。気づかないのは夫だけ。しかし、気づかなかったのも無理はない。結婚以来何十年、妻たちが黙って耐えてきたからである。なぜ耐えたかと言えば、夫が働いていたからだ。朝になれば、まだ眠かろうが、どれほど疲れていようが、夫はいつものように出勤しなければならない。
(参考)
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だから妻も我慢した。東京在住のある奥さまから、こんなホンネをお聞きしたことがある。「夫が札幌に単身赴任しているんだけど、週末や連休にふいに戻ってくることがあるんです。それはそれでいいの、ここが彼の家なんだから。困るのは、いつまで東京にいるのかを言わないこと。日曜の夜に札幌に帰るのか、月曜まで残って本社の会議にでも出席するのか、自分からは何も言ってくれない。私から「いつ札幌に帰るの?」と聞くわけにもいかないし」。なるほど、たしかにお困りだろう。ご主人にしてみれば「オレの家だ。いつまでいようがオレの勝手」と言いたいところだろうが、妻には妻の都合がある。まして夫の単身赴任中ともなれば、「夫不在」の生活パターンができている。