チューターがいるばあいでも、専任(社員)か、非常勤(アルバイト)かは、しっかり聞いておくべきです。まず、意識が違いますし、アルバイトのばあい、出勤が不定期ですので、相談したいときに相手がいない、などというヶ−スも生してくるのです。これでは、担任の意味がありません。週に、最低何回くらい定時に来ているのかまで、聞いておきましょう。また、相談する頻度、つまり、面談は平均してどのくらい行われているのかや、定期的な面談はあるのかなども、知っておきましょう。親に対する入試ガイダンス(父母会など)や、親を含めた面談(三者面談)もあるかどうかもチェックしておく必要があります。予備校・塾の選択に関しても、大学進学に関しても、スポンサーであり、協力者でもある親の納得は、とりつけておいたほうがベターです。
小学生や中学生は、親のちょっとした一言で、態度や成績が良くもなり悪くもなるものだ。親の子に対する接し方で、学校の成績もかなり左右されると思って間違いない。親子が密着しすぎた過保護でもだめだし、自由気ままにやらせておく放任でもだめである。一定の距即をおいて客観的に子どもを見ることができるのが一番だが、これが結構難しい。だからこそ、文明化された社会ほど、子育てに悩む親が多くなってくるのであろう。社会・文化が発達すれば価値観が多様化し、それが子育てにも影響する。さらに情報化社会では全世界から様々な情報(子育てや教育のことも含め)が耳に入ってくるから、共同体が存在した背のように、一つの価値観で子どもを育てるわけにもいかない。ここに現代の子育ての難しさがある。このような時代は、お互いに良い知恵を出し合って共同で子育てをするという発想に転換していかなくてはならない。
勉強は、習慣と環境によって大きな影響を受けます。勉強の習慣性についての利点はすでに述べましたが、環境の利用価値についても関心を向けてほしいものです。極端な表現を許してもらえるなら、勉強に好ましい環境ならば、それに流されてもいいのです。最近の教育心理学でも、周囲の環境が、本人の勉強の動機に与える影響を重視しています。ご承知のように人は社会的動物ですから、ほかの人や集団に同調しやすい性質をもっています。集団と環境には、オーバーラップした面があります。もし勉強を好む集団の影響が利用できるなら、それに同調してしまえば、おのずと勉強の能率が上がるはずです。たとえば、大リーガーのイチローには子どものころから野球の素質があったと思いますが、小さなときからチチロー(父親)が野球についてものすごく勉強させ、かつ精神におよぼす効果があったから、あんなに才能が開花したのでしょう。仮にチチローがいなかったら、中学か高校くらいに野球部に入って猛練習(猛勉強)したとしても、ただのうまい選手で終わったかもしれません。彼は、ドラフトでも四位の指名でした。当時はそのレベルだったのですから、チチローがいなければ、プロの世界に入っていなかったかもしれません。仮定の話にすぎないといわれそうですが、そういう可能性はありえたのです。おそらく今日のイチローがあるのは、チチローの存在をはじめとした環境効果があったからではないでしょうか。これは単に運の問題ではなく、チチローや周囲の応援者、あるいはチームの環境、そして現在は大リーガーへの同調効果があって、それが名選手への道を歩ませたのです。一つひとつの成功は偶然ではないのです。