プロの鑑定による落札予定価格も表示されていて、予算との差、評価額などは、これを参考にすればいいだろう。事前に自分なりの上限額をきめておいて、落札目安の6割くらいから競っていくのがいいようだ。ただ、一日のオークションであつかわれる数が400近くになることもあり、商品ひとつにかける時間が1分ということもある。もたもたしていると、プロがいきなり落札予定価格をオークショニアに告げ、一発できまるような場合もあるとか。けっして高価なものばかりでなく、人気ブランドのバレッタが500円から競られたりすることもあり、思わぬ掘り出し物に出合えたりするし、当日オークションに参加できない人のために、前もって入札しておくこともできるなど、新しいショッピングのスタイルとして注目されている。
真夏に長袖シャツと長袖ジャケット、おまけに首回りにはしっかりネクタイ。これはあきらかにダンディズム的やせがまんの名残りではないか。肉体の苦痛など露ほども感じないような涼しい顔をして、しわひとつ作らずスーツを着こなす。これほど服を着る人が畏れ多く見える瞬間があろうか。しかも、前腕や足のすねという部分は、妙に生活感を露呈してしまう部分である。顔や手の皮膚は人目にさらしてもコントロールできるが、半袖半ズボンになったときに前腕や足のすねが否応無く露呈されてしまっては「感情の抑制」もなにもあったものではない。さて、ことの善し悪しにかかわらず、ダンディズムは同時代人に理性を飛び超えたところでぬぐい難い影響を与えてしまった。良識派からすれば危険で滑稽すれすれのこのような態度が、攻撃にさらされないわけがない。そしていよいよ、ダンディズムとジェントルマンシップが衝突する。
初めに、いくつか大切なことをいう。ブレザースタイルを、くれぐれもドレスダウンと間違えないように。ドレスダウンは、フォーマルなスタイルを崩すことで、カジュアル(インフォーマル)は、最初からカジュアルである。例えば、フォーマルなスタイルをした人がシルクのネクタイを緩め、シャツの第一ボタンを外すのはドレスダウンである。これに対して、例えばディズニーのキャラクターつきのプリントタイをしていれば、例えブラックスーツを着ていようとも、それは初めからカジュアルである。フォーマルなスタイルは、服と服のコンビネーションだが、カジュアルなスタイルは、色と色のコンビネーションにすぎない(厳密にはそういい難いが、そう考えた方が楽にカジュアルに取り組める)。