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ネット企業の正体をはっきりさせる

ソフトバンク、ヤフー、楽天、ライブドアのような会社を「ネット企業」と呼ぶ。おそらく、メディアやマスコミに登場する機会が増えていることから、名前くらいなら聞いたことがあるはず。ところが、「ネット企業って何をやっている会社?」とあらたまって質問すると、意外なことにほとんどの人はちゃんと答えることができない。メディアやマスコミがあれだけ頻繁に取り上げていても、いまひとつ正体がつかみにくいというのが、世間一般のネット企業に対する印象のようだ。そこでまず、なんとなく曖昧になってしまっている、ネット企業の正体をはっきりさせることから始めよう。私が考えるネット企業の特徴は、次の三つ。「・インターネットを事業の柱に据えている・会社の設立が一九九四年以降である・創業者が代表取締役社長または会長を務めている」

一対多と一対一のコミュニケーションを使い分ける

電話と同等の即時性をもっていながら、相手が不在でもコミュニケーションができる、受け手から見れば、電話ならかかってきたときにピックアップしなければコミュニケーションが成立しないところが、電子メールなら、都合のよいときに見て返事が出せるということです。いま述べたように、電子メールは他者との共有や再利用・加工が自由にできるという点で協調作業にやさしい環境をつくってきていますが、さらに先端的なインターネットのユーザーのなかでは、メーリング・リストが工夫されました。これは同峙に複数の人間に同じ内容を伝える一対多の通信の仕組みです。こうしてインターネット上でも、一対多と一対一のコミュニケーションを使い分けるようになりました。電子メールは引用が簡単にできるようになったために使い方によってはメール全体の文脈からはずれた引用というようなことによりトラブルが起こる可能性はありますがコミュニケーションの確実な発展や展開をつくることができます。たとえば、ある案件を処理するような仕事で、処理や応対の記録が正確に残しやすくなったのです。

金融の語源と銀行の収益モデル

金融の語源は、資金に余裕のある人(預金者)が、資金を必要とする人にお金を融通するという意味である。日本の場合、金融とは多くは銀行業務を指し、「護送船団方式」と呼ばれるように、日本の銀行はさまざまな規制と手厚い保護により、外界から守られてきた。それらが緩和されたのが2000年。同時に誕生したのが、金融庁の言うところの「新たな形態の銀行」で、その新たな形態の銀行の一つに、「ネット銀行」とも呼ばれるインターネット専業銀行がある。いまあえて「専業」と書いたのは、既存の銀行も、インターネットバンキングと呼ばれるサービスを提供しているからで、ネット専業とは、基本的に支店などを設置せず(一部に支店を設けている銀行もある)、取引をインターネット上に限定した銀行を指す。インターネットバンキングは、従来の銀行サービスの一つ、もしくは延長線上に位置づけられるが、インターネット専業銀行は、ネット上ですべてのサービスが完結する。最初に金融の語源を述べたように、既存の銀行の基本的な収益モデルは、「お金を安く借りて高く貸し出す金利差(利ざや)」で稼いでいる。最近は、企業などお金を借りる側か、従来のように銀行からの間接金融ではなく、証券会社を通し、資本市場から直接資金を訓達する直接金融に移りつつあるが、それでも、日本の銀行の収益モデルは、貸出先が、企業から個人(住宅ローン、カードローンなど)の比率が高くなってきてはいるものの、基本的に変わりはない。